  
合併に隠されたYahoo!
Japanの真意
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各国ですでに展開されているヤフー・カレンダー
PIMが提供しているスケジュール管理ASP「DoSule!」
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「ヤフーモバイルの事業強化」が掲げられた今回の合併だが、ガイアックスの上田祐司氏は、「PIMの持っている高い技術力を考えると、ヤフー・カレンダーとの関係ははずせないでしょう」と、米国を始め各国ですでに提供されているヤフー・カレンダーとの関連性を指摘する。
PIMが提供する「DoSule!」は、「携帯電話からも利用できるカレンダー」というキャッチフレーズで展開してきたASPサービス。スケジュール管理に関してもユーザー中心に考えられており、その豊富な機能には定評がある。
「しばらくは、平行してサービスを進めていくことになるでしょう」。最終的に統合していくとしながらも、喜多埜氏はすでに提供されている「DoSule!」のスケジュール管理機能がすぐに「ヤフー・カレンダー」として提供されるようなことはないと否定する。そのうえで「PIMが培ってきたユーザー本位のモバイル技術は、すべてのヤフーサービスに繋がります。スケジュールの管理もそうですが、今後様々な分野で活かされることは間違いないでしょう」と今後の展望を明かす。
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また、今回の合併が及ぼすピムアプリケーション市場への影響について、先日インターネット上の情報管理ツール「e-手帳」を発表したばかりのオン・ザ・エッヂ堀江貴文氏は、「ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)市場は、大きすぎるので殆ど影響ないと思うが、PIM(ピム)アプリケーション市場的にはそれなりのショックがあるだろう。PIM一筋でやっていくところと、ポータルサイト系にバイアウトする2つのパターンがでてくるはずだ。PIM一筋でナンバーワンになれるかどうかは、日本人の意識の問題(個人的な情報をASPに委ねることに対する抵抗がある。ちなみに米国ではASPのほうが好まれるらしい)だから、どうころぶかわからない」と予測する。
無料メーリングリストサービス「EasyML」を提供するインフォキャストの谷井等氏は、コミュニティツールやグループウェアへの影響という側面から今回の合併について、「今まで以上に、ヤフ−社の競争力が増すことになる。携帯電話分野における出足の遅れを、その最先端企業の買収によって、一気に挽回をした形になる。また一方で、グループウェアがヤフ−に導入されることにより、個人に対してのグループウェアの認知度が格段に上がり、利用者が増加する。今回の買収を契機に、ヤフ−社がその他のコミュニティーツール系のサービス企業の買収を次々と行っていくのではないか」と、今後のヤフーの動きに注目する。
「今回の合併で、ヤフーのサービスが完全になったわけではない。よりユーザーが便利と思えるサービスを提供するためには、モバイルに関しても、他の分野に関しても、積極的にアライアンスを組んでいく」。
喜多埜氏が答えるように、今も同社は、積極的なアライアンスを続ける。「ヤフー・ニュースにしても、はじめは毎日さんと共同通信さんという2社のみの提携でしたが、現在では、大変多くのメディアさんから協力を受けています。他のサービスに関しても同様のことが言えると思います」。
国内ダントツのアクセス数を誇るYahoo! Japan。同社のアライアンス先は、業界全体の注目が集まるところ。「PIMとの合併」という今回のニュースには、「金で買われた」「結局大手にかなわない」といったネガティブな反応が存在していた。
合併の発表前、「事業意欲はあるけれども、組織欲はない」と自らを分析し「最も効率的に、自分たちのサービスを世界に広めるためならその組織体系はこだわらない」としていたPIM松本真尚氏。上場企業でありながら、そこに奢ることなく、常に「ユーザーにとって最高のサービス」を模索する喜多埜氏。
この2人の関係に限りなく近い事例が、この1年、どれだけ生まれるだろう。 まだ、日本のネットビジネスは、成長の過程にある。
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