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 『日商岩井、HPが「Oisix.com」を完全バックアップ、
                  学生ベンチャー・コーヘイの飛躍』


       〜大企業とネットベンチャーそのアライアンスに見る魅力とは?〜


 株式会社コーヘイが株式会社オイシックスに社名を変更し、これまで運営してきた生鮮野菜販売サイト「e831.com」を大幅に拡充、日商岩井株式会社ならびに日本ヒューレット・パッカードとの提携により、生鮮食料品全体をカバーする販売サイト「oishix.com」へと完全リニューアルした。


 6月22日、アーク森ビル36階は、報道関係者の熱気に溢れていた。総合商社日商岩井、コンピュータ大手日本ヒューレット・パッカードが、生鮮野菜のECサイトを営む株式会社オイシックス(旧、株式会社コーヘイ)との提携を発表したのだ。

 質問は、大手総合商社と1年前まで、学生ベンチャーとして名を馳せたネットベンチャー企業との提携に集中した。

「なぜ、御社が得意とするオーガニック分野において、ベンチャー企業と提携する必要があるのか?」。核心をつく記者団の質問に、日商岩井生活産業カンパニー プレジデント松村昭男氏は答える。

「ユーザー(顧客)主体という、観点において、商社という組織体が、うまく作用しないことがある」。






熱気溢れる報道関係者達


Oisix

http://www.oisix.com

 



 コーヘイからオイシックスへ。
                  
予定通りの事業転換、そして拡大へ






株式会社オイシックス
代表取締役CEO
高島宏平氏

(コーヘイ創業者)







株式会社オイシックス
代表取締役COO
吉田卓司氏
(前コーヘイ社長)


  オイシックスの前身である株式会社コーヘイは、吉田卓司代表のもと、アクセサリー販売サイト「クロムハーツナンバー1」、格安航空機チケット販売サイト「ギリチケ」など、EC分野の中でも特に若者をターゲットにしたサイトを運営し、ユーザー本位の商品提供に努めてきた。

 「以前から経営に関しては高島がマッキンゼーに務めながら学び、インターネット(実務)に関しては僕がコーヘイのサイト運営で学んでいく、という具合に役割分担を明確にしていたんですよ」。

 吉田氏が語るように、同日オイシックス代表取締役に就任した高島宏平氏は、マッキンゼーに務めながら(1998年〜2000年6月)実践的に経営に関してのノウハウを磨き、自身が創業したコーヘイの運営は吉田氏に一任していた。  

 「ノウハウという面もあるでしょうが、それよりもむしろスピードという面で評価していただいたようです」。
高島氏は、大手総合商社との提携について、そうふり返る。

 株式会社オイシックスは、コーヘイ時代の事業を基本的に売却もしくは撤退の方向で整理する方針。すでにアクセサリ販売サイト「クロムハーツナンバー1」については、株式会社トレンドへの売却を完了している。

  会見当日からは、有機野菜販売サイト「e831.com」(運営はコーヘイ、1月15日オープン)をベースに、対象商品を野菜から食品に拡大。「Oisix.com」として再スタートを切った。年末までに1000アイテムを揃える他、レシピ情報など「ユーザーの視点による」優良なコンテンツづくりに励む。 3年後の売上目標は91億円だ。





  大手総合商社の決意
     見出されたベンチャーとの提携


 「第3の創業」というテーマが散りばめられた日商岩井のホームページに、現在同社が置かれている厳しい立場と、それに対するただならぬ決意が現れている。

 総合商社全盛の時代が去り、日本全体を覆う不況のなか、業界全体が新しい改革に迫られている。同社も4月より、経営体制を一新し、グループ/本部を廃止、カンパニー制度を導入するなど、まさに「第3の創業」期をむかえた。

  「総合商社」として、同社が備えているさまざまな商社機能をITという時代のキーワードのもと、いかに結集させるか。その意識下で始めて、若いネットベンチャー企業の持つ「スピード」にスポットが当る。

 自社が米国のガレージベンチャーからスタートした経緯を持つ、ヒューレットパッカード社にとっても、「スピード」への魅力は変わらない。 現在インターネットのニュー・ビジネスを多方面から支援する「e-Garage」プログラムを実施中の同社は、「オイシックスが掲げるユーザー重視の姿勢などを高く評価した」と語る。










日商岩井叶カ活創業
カンパニー プレジデント
松村昭男氏







日本ヒューレットパッカード
マネージャー




日本ヒューレットパッカード
http://welcome.hp.com/country/
jp/jpn/welcome.htm





21世紀の「勝者」


 「もちろん現在他にも、ネットベンチャー企業との提携は考えていますし、具体的にも動いてます」(日商岩井松村氏)。これまで静観を決め込んでいた既存大手企業も、ここ半年で、つぎつぎとIT分野への進出を始めている。
  時代ごとの大きな節目で、常に勝者でありつづけた大手企業。ネット時代の到来に際し、既存の「勝者」が選択したのは、プライドと規模で競合を潰すのではなく、ベンチャー企業であろうとも「共存」を計り、若い起業家達がもつ「スピード文化」を手に入れることだった。

  「ネットバブルが弾けた」と揶揄されても、日本のネットビジネスはまだ発展途上にある。訪れる時代の節目に、もっともうまく対応した21世紀の「勝者」は、どこに潜んでいるのか?まだ結論を出すには早すぎる。





    

◆関連記事

提携関連(2000.6.22)
http://www.venturenow.tv/venturenews/vn20000622-03dfghj.html

「e831.com」関連(2000.5.8)
http://www.cheers.ne.jp/netadvantage/na20000508-00.html

Hot NOW「ネットベンチャーと手を握る大手期企業」(2000.6)
http://www.cheers.ne.jp/hotnow/hn200006-01-02.html

オイシックス、取り扱い食材に関する社外監査組織「食質監査委員会」設立
(2000.9.28)
http://www.cheers.ne.jp/venturenews/vn20000928-07ad.html


 


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