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 提携、合併、新会社。急激に接近する日韓のネットベンチャー!



 近日、日韓ネットベンチャー間の「距離」が、急速に縮まっている。
先日(5月22日)に渋谷Qフロントで行なわれた記者会見は、まさにそんな流れを象徴していた。

                           

  コミュニティシステムを提供するガイアックスは、韓国最大(総会員数1060万人)のポータルサイトDaum Communications Corp.(ダウムコミュニケーションズ)と、同じく韓国最大(韓国国内の市場シェア40%以上)のインスタントメッセンジャー提供会社UIN.Inc(ユーアイエヌ)の3社共同で、ジョイントベンチャーを設立した。

 新会社の名称は、株式会社UIN(ユーアイエヌ)。資本金は5000万円(Daum40%、UIN30%、ガイアックス30%)。6月中を目途に、日本語に対応したインスタントメッセンジャー「UIN」の提供を開始する。

  「UIN」の特徴は、「占い検索」機能。これは、ユーザー登録時の情報から、相性の良い相手などを探し出し、メッセージのやり取りを可能にする機能で、韓国語版では、相性の良い相手との「お勧めデートコース」などを、DAUM.NETが提供し、好評を博している。ガイアックスのシステムを導入している日本国内85社以上の企業への導入も予定している。

  韓国ダウム社は、ガイアックスの営業力を評価し、日本進出の足がかりとしてパートナーに選んだ模様で、ガイアックス側としても、同社が提供するコミュニティシステムに強力な、コミュニケーションツールを付加させることになる。  

 インスタントメッセンジャー市場は、世界的にICQ、AOLメッセンジャーなど、主流組が固まりつつあるものの、日本語対応の複雑さから、日本で充分なシェアを獲得したとは言い難い。その点、「UIN」は、いわゆる「全角文字」扱いのハングル文字で、韓国のシェアを獲得してきた。他の主流なインスタントメッセンジャーが「半角」のアルファベットで普及してきた背景を考えると、「全角文字」を多用する日本語への親和性が、同社にとって大きな強みになる。



 日本・韓国、両国の市場価値







Cyber Agent
http://www.cyberagent.co.jp/








indi system
http://www.indisystem.co.jp/


 日本から見た韓国市場について、すでに韓国子会社を設立しているサイバーエージェント藤田晋社長は、「韓国のネットビジネスに対する熱狂は日本以上。ネット環境も、実際日本より進んでいると思う」とコメントしている。事実、韓国はインターネット先進国に変貌しつつあり、人口4000万人に対してインターネット人口が1300万人を超える勢いだ。通信インフラの整備も進んでおり、ADSLも昨年から本格サービスを開始、定額制で月に約2500円で利用できる。さらに、ケーブルテレビの普及率が50%を越えているというから、藤田氏が、「日本のネット環境より進んでいる」と驚くのも納得がいく。

 日本のIT市場は、韓国側からどのように映っているのか。先日、韓国のベンチャー企業INDI,Inc.が設立した日本法人インディシステムの加藤智章社長のコメントは、実に興味深い。「2年前の韓国でのIMF危機が、逆に政府の熱心な支援や制度を生み、小さなベンチャー企業群が、立ち上がったのが実情でしょう。日本のマーケットでの認知度は、韓国のベンチャーにとって、上場時の大きなステータスになります。その意味では、日本市場も、米国市場も同じです。アジアでのネット先進国を目指す韓国ベンチャーにとって、資金力に溢れる企業が散在する日本というのは、とても魅力を感じる市場だと思います」。

  同社が、日本に進出したのは、昨年の11月。前述したダウム社も昨年末から今年にかけて爆発的に会員数を伸ばした(1999年12月570万人→2000年4月1060万人)ことを考えると、韓国の盛り上がりがつたわってくる。

 ただし、である。さきの藤田氏は、こう付け加えた。「良いパートナーを見つけることで韓国展開は可能。ただ、失敗例も多いので慎重に検討する必要がある」と。







     ユーザーレベルで接近する日韓の「距離」

近日、日韓の「距離」が、急速に縮まってきている・・・。 韓国でのインターネットの普及は、同時に日本への興味を爆発させたようだ。日本の情報は、インターネットを通じ、韓国国内のユーザー自身が、自ら探しだしている。日本語を韓国語に、韓国語を日本語に、同時通訳機能によってチャットを楽しめる韓国サイト「netomo.com」では、5人に1人くらいの割合で、ローマ字の日本語で、直に話しかけてくる。すでに、両国のユーザー間の交流は、かなり高いレベルで行なわれているのだ。「韓国が日本に感じる魅力」そして、「日本が韓国に感じる魅力」とが、融合し、提携や合併、新会社といった新しい動きをさらに活性化させる。両国のコラボレーションは、まだまだ始まったばかりだ。


 


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